今月のチーズのお話

2005 July

TAUPINETTE/トピネット
TAUPINETTE/トピネット

掲載日:2005/07/01

TAUPINETTE/トピネット

 コニャックで有名なポワトー・シャラント地方シャラント県。ジュソーム家はぶどう畑と牧草地130ヘクタールを所有する大きな農家です。ジュソーム家の歴史は1957年から始まります。わずか21歳で大黒柱として家計を支えてきたジルはシャラント県特産の酒精強化ワイン「ピノー・デ・シャラント※」の製造と、当時は貧乏人の牛と呼ばれていた山羊の飼育をしていました。かつては山羊を飼っている家はどこでもチーズを作っていたように、ジュソーム家も細々とチーズ作りをしていました。 1973年、ドーム型のガプロンからヒントを得て製造した「トーピニエール」がヒットし家業はどんどんと忙しくなっていきました。「トーピニエール」よりも一回り小さい「トピネット」が誕生したのは1997年。可愛い姿は日本の市場にぴったりだったせいか人気上昇中です。 毎年2月、パリで開催されるチーズコンクールを始め、各地のコンクールに出品し、優秀な成績を収めています。なんとメダルの数は120もあるそうです。そして、毎年2月に行われる農業祭にはシャラント県のコーナーに家族総出で出店するなど、とても意欲的な一家です。シェーヴルと一緒にピノー・デ・シャラントも振る舞って下さいますから、チャンスがあれば立ち寄っていただきたいと思います。 数年前からは、ジルの意志を継ぎ、経営に乗り出した息子のアランは、まじめな青年実業家といった風貌です。現在、山羊は650頭に増え、アトリエで働く人も12人。農家としてはフランスで2番目に大きく成長しました。品質にこだわり続ける姿勢は今も変わりません。「トピネット」以外にもジュソーム家では「トーピニエール」「ブリケット」「グラン・メメ」やシェーヴル・フレを使用したチーズケーキ「トゥルトー・フロマジェ」なども作っています。※ピノー・デ・シャラントシャラント県産の酒精強化ワイン。ぶどう果汁にコニャックを加え作ったもの。