今月のチーズのお話

2018 November

クレムー トリュフ Le Crémeux de Bourgogne à la Truffe
クレムー トリュフ Le Crémeux de Bourgogne à la Truffe

掲載日:2018/11/26

クレムー トリュフ Le Crémeux de Bourgogne à la Truffe

クレムー トリュフ Le Crémeux de Bourgogne à la Truffe 

トリプルクリームの口溶け滑らかな生地の真ん中に、黒トリュフを挟んで更に贅沢に仕上げられたのがこのチーズ。とろけるような味わいに、トリュフの芳香がふんわりと広がります。上等なスパークリングワインとともにお楽しみください。
 ふわふわの白かびに覆われた「ブリア・サヴァラン」はデュラン社の看板商品です。1980~90年代、クリームを添加したリッチなブリア・サヴァランは“ チーズケーキのような” と形容され、絶大な人気がありました。ブリア・サヴァランといえばフレッシュが主流だった頃、デュラン社二代目のフィリップ・デュラン氏は伝統的なブリア・サヴァランを製造したいと願っていました。1994年に製造責任者に就任するや、製法を伝統的手法に戻し「ブリア・サヴァラン・アフィネ」に一本化すると同時にIGP(地理的表示保護)に申請します。こうして彼の努力は実り、2003年頃から市場は熟成タイプへと徐々にシフトし、彼の計画通りにブリア・サヴァランは、チーズ専門店になくてはならないアイテムとなっていきました。体格も立派で人当たりがよくダイナミックなフィリップ氏は、その後もブリア・サヴァランの変化球を模索し挑戦し続けてきました。クリーミーなブリア・サヴァランとトリュフこそ黄金のマリアージュだと考えたフィリップは、2012年2月、パリのサロン・デュ・フロマージュでトリュフ入りブリア・サヴァランを発表し、瞬く間に人気商品となっていったのです。
 昨年始めまで「ブリア・サヴァラン・トリュフ」と呼んでいましたが、「ル・クレムー・ド・ブルゴーニュ・ア・ラ・トリュフ」と名称が変わりました。というのも、2017年1月19日にブリア・サヴァランがIGPに登録されたことにより、風味付けされたものはブリア・サヴァランを名乗ることができなくなってしまったからなのです。とはいっても、ベースはブリア・サヴァラン・アフィネに変わりはありません。少し長い名前なので、フェルミエでは「クレムー・トリュフ」と省略して呼んでいます。忙しくも楽しい季節、どうぞお友達やご家族とともに、おいしく幸せなひとときを分かち合いながらお召し上がりください。