今月のチーズのお話

2018 October

ブルー ジンズ BLUGINS®
ブルー ジンズ BLUGINS®

掲載日:2018/10/23

ブルー ジンズ BLUGINS®

ブルー ジンズ BLUGINS® 

カゼアリア社の新作「ブルー ジンズ」。チーズの甘さとクリーミーさに加え、ジンに漬け込むことにより、スパイシーなバルサミコ風味が醸し出されます。ジンに合わせる、あるいはワインに合わせる…お好みのマリアージュを探すのも楽しそうですね。
 第一次大戦中、敵の略奪からチーズを守るため、葡萄の搾りかすと一緒にワイン仕込みが始まってまもない樽に隠したことから生まれたチーズがありました。それを復活させ、「UBIRIACO(ウブリアーコ)」という名前で商標登録し営業活動を行ってきたカゼアリア社は、酔っ払いチーズの生みの親として国内外のチーズファンから慕われ続けてきました。同郷のラボーゾやプロセッコ、アマローネなど葡萄の品種に合わせた商品は、今ではすっかり定番となっています。
 2015年、アントニオ・カルペネード氏は創業50周年を記念し、トレビーゾの有名なバーテンダーのSamuele Ambrosi 氏と共に、カクテルに完璧にマッチするチーズとして「ウブリアーコ・ダモーレ」、「バザイオ」、「ブルー61」を紹介しました。それらは取引先に高く評価されるとともにマスコミにも大きく取り上げられ、カゼアリア社はますます勢いを増して行ったのです。
 飛び抜けたアイディアと実践力を持つ父親アントニオのように新しいチーズを開発したいと熱望していたのが次男のアレッサンドロでした。営業も担当しながら模索し続けていた彼は、ある日すばらしいアイディアを思いつきました。「ジンで酔っ払わせたチーズをつくりたい! しかも同郷のジンの生産者Roby Marton 氏とともに!」と。そして熟成を担う長男のエルネストにも協力を仰ぎ、幾多の失敗を繰り返しながら、2017年6月、とうとう「ブルー ジンズ」の完成に至りました。チーズの甘さとクリーミーさに加え、ジンに漬け込むことにより、スパイシーなバルサミコ風味が醸し出されます。昨年9月に開催されたブラ祭りで紹介され高い評価をうけ、今年2月にはサロン・ド・フロマージュでも多くの人たちを虜にしました。ジンに合わせる、あるいはワインに合わせる…お好みのマリアージュを探すのも楽しそうですね。もちろん、そのままでも充分に酔ってしまいそうな個性溢れるチーズです。秋の夜長を楽しみながら、じっくりと味わっていただきたいと思います。