今月のチーズのお話

2018 January

クール ド ティエラッシュ フェルミエ Coeur de Thiérache Fermier
クール ド ティエラッシュ フェルミエ Coeur de Thiérache Fermier

掲載日:2018/01/25

クール ド ティエラッシュ フェルミエ Coeur de Thiérache Fermier

クール ド ティエラッシュ フェルミエ Coeur de Thiérache Fermier 

お酒好きも唸らせるハート型のウォッシュチーズ「クール・ド・ティエラッシュ・フェルミエ」はフェルム・ド・バアルドのオリジナルです。。むっちりと弾力あるオレンジ色の生地は口中でゆっくりと溶けていきます。ほのかな甘みが加わり、それがアクセントとなって旨味も広がります。
 2月14日の聖バレンタインデーが日本に定着した1970年代後半から日本型バレンタインといえばチョコレートでした。でも、いつの頃からかチーズ好きの人々の定番といえば、白かびタイプの「クール・ド・ヌーシャテル」になっています。
 今回ご紹介するのは、お酒好きも唸らせるハートのウォッシュタイプ「クール・ド・ティエラッシュ・フェルミエ」です。マロワルの故郷、ベルギー国境のノール・パ・ド・カレ圏から届きました。ティエラッシュ地方はフランスとシメイで有名なベルギーのワロンにまたがる酪農地帯です。炭坑で栄えた時代は出稼ぎの人たちも多かったといいます。華やかさはありませんが、誠実で心優しい人たちが多い地域。土地の名前をつけたクール・ダヴェンヌやクール・ダラスなどハート型のチーズが多いのも、心の温かさに関連しているのかもしれませんね。
 「クール・ド・ティエラッシュ・フェルミエ」はフェルム・ド・バアルドのオリジナルです。バアルド家は1997 年にエトランに移り住み、農場をスタートさせます。ご主人は乳の検査官、奥様のヴェルニクさんは幼稚園の先生でしたが、お二人ともご両親が農場を持っていたので牛を飼うことは自然の成り行きだったそうです。チーズ製造は2003年にスタート。主力のマロワルのほかにヨーグルトやバター、土地の人たちの要望に応えて数種類のオリジナルチーズの製造にも力をいれています。そして彼らのこだわりは粘土質の地下カーヴにあります。2000 年のEU 基準で多くの自然カーヴは消滅しましたが、本来のおいしさを求める声とともに自然のカーヴが復活。塩水で擦る作業を数回行い、カーヴで熟成させることで中身はむっちりとし、表皮が赤茶色へと変化していくのです。エストラゴン(英語ではタラゴン)入りの「クール・ド・ティエラッシュ・フェルミエ」は、ほのかな甘みが加わり、それがア
クセントとなって旨味も広がります。そのままでいただくのはもちろん、溶かしていただくとより一層おいしく召し上がっていただけるでしょう。
 今年のバレンタインのプレゼント、趣向を凝らしたハート型のウォッシュチーズはいかがですか。